|
「9・11の真相――テロリストは誰だ!!」
この部分に、『戦争中毒』『9.11テロ捏造』の画像とクレジットが入ります。
■見出し■「これを暴けば戦争を止めることができると思ったんです」
フルフォード きくちさんは私より先にこの問題に気づいたわけですが、それはどういう経緯からですか?
きくちゆみ 9・11事件のときに『戦争中毒』(ジョエル・アンドレアス著、きくちゆみ監訳、合同出版)という本に関わって、初めて平和活動に携わることになったんだけど、それまでは環境問題をやっていたし、その前はアメリカの銀行でディーラーをしていました。当時はキャリア志向で、給料が上がることが人生にとって良いことだと、そういう教育を受けた世代です。でも二十代の後半に、たまたま中央アメリカのベリーズという国に遊びに行ったときに、熱帯雨林が破壊されている現場を見た。そしてそれを守ろうという地元の人と出会って、それで自然保護のプロジェクトに偶然関わって、環境保護の方に興味がシフトして、ディーラーを辞めるんですよ。環境問題を、自分の生き方をもって解決したいと思っていたので、鴨川(千葉県)の山中で農業を始めて、お米を作り、野菜を作り、子供を育て、という生活でした。今で言う「ロハス」という感じで、結構楽しくのんびりとやっていたところに、〇一年、9・11が起こったんです。
ベリーズでも、内戦で爆弾を落とされると、森が全部燃えてしまう。そういうのを間近に見てるから、とにかく環境の最大の敵は戦争だ、だから絶対に駄目だというのは当時からありました。
そして〇一年に、“テロ”があった。最初は私もテロだと思っていました。例えばアメリカがひどいことをしてきたから、報復を受けたと。わかりやすいじゃない。そこでブッシュ大統領が「戦争する」って言ったのが、環境運動から平和運動に変わった瞬間なんですよ。
それで「グローバルピースキャンペーン」を立ち上げて、そこからこの『戦争中毒』を出版したら、すごくヒットした。この本はアメリカで出してから日本で出したんだけど、アメリカでの費用もこちらで用意して、とにかくアメリカの戦争を止めようとして動き出したんです。
フルフォード 最初は英語で出したんですか?
きくち ええ。それまでは、新聞広告をやっていたから、一本出すのに一五〇〇万円とかかかっていました。でも出版は百万円以下。しかもこっちの方がインパクトがあった。広告をいくら出しても戦争は止まらない。資本が儲かるだけで、戦争で儲けてる人たちのお金になっちゃうわけだから、これじゃ意味がない。結局『戦争中毒』は、日本や韓国、今では十数カ国で出しています。アメリカでも、世界の国々でも、ごく少数の大金持ちが、大もうけするために戦争をしかける。資金は全国民の税金、死ぬのは貧乏人とよその国の人。もしそれをアメリカ中の人が知ったら、志願兵なんていなくなると思う。アメリカは自由と民主主義のために戦っているという夢があって、祖国のために戦うわけでしょ。
そのころに、この本を出版したフランク・ドリルさんがある映画を編集したの。『テロリストは誰?』という映画で、もともとのタイトルは『第三世界に対する戦争』。『戦争中毒』はマンガだけど、『テロリストは誰?』はドキュメンタリー映像で事実を裏付ける、“恐ろしい”映画だった。
ブッシュ大統領が「われわれにつくか、テロリストにつくか」という発言をした。自分たちが正義だという言い方は違うんじゃないのと思って、タイトルを『テロリストは誰?』にしたんです。
その後、〇四年の八月に、『9・11ボーイングを捜せ』の制作者デイブ・ヴォンクライストさんと私の夫がたまたまロサンゼルスで会うんです。フランクさんと『戦争中毒』の映画化の話をしに行ったんだけど、その日がたまたま『ボーイングを捜せ!』の初上映会の日で、フランクさんの家に、デイブさんが来ていた。ご本人に会って話を聞いてみたら、どちらかというと、「アイラブアメリカ」という人だった。
彼は、あるフランス人が、「9・11はヤラセだ」と書いたのに頭にきて、それに反論しようと調査を始めたんです。すると、フランス人の言っていることは本当どころか、別の新しい事実まで分かってきた。これは大変だと自分のラジオ番組で検証して、この映画を作ったんです。彼自身の人柄もあって、この人なら信頼できると思って、これを日本語にするという契約をその場でしたんですね。これがアメリカ政府がやらせたのか、関わっていて応援したのかまだ分からないけれど、アメリカで三千人を見殺しにし、イラク・アフガニスタンで何十万人と殺している。これを暴けば戦争を止めることができると思ったんです。それで日本のみなさんにも発表したんですね。
最初、衆議院会館で上映会をやったんですよ。議員さんを全部招待してね。でも、来たのが喜納昌吉さんだけ。その後は日本語版ができるまで、私が活弁をしながら、いろんなところで上映会はやっていたの。日本語版は今は完売しています。これを見れば、少なくともペンタゴンにボーイングは突っ込んでいないということだけは分かる。それ以外は意見が分かれることもあるけど。
■見出し■「日本のお金がなければ戦争は成り立たないんですよ」
フルフォード 私はこの映画に影響されたんですよ。もともと私はヒッピー世代で、西洋文明が地球を壊すという考えを持っていました。若いときに、メキシコや南米に住んでいたので、きわめて不公平な世界を経験しました。十七歳の時に、その発想から放浪の旅をして、最終的に東洋にはなにかカギがあると思いました。そして日本の大学に入ったんです。
ところが、私はどこかで洗脳されちゃったんです。仕事はしなきゃならないから、ルポライターになって、『フォーブス』という共和党寄りの雑誌に関わるうちに、本当にビジネスのためにいいことだけやればうまくいく、アメリカの言うことさえ聞けば、それで日本はよくなると、信じ込むまでになったんですよ。上智大学だったけど、中身は欧米の教育だったから。
そして、自民党とヤクザのつながりとか、不良債権の問題とか、日本の陰の汚い部分を暴露していました。
しかし、これが『フォーブス』をやめた理由のひとつなのですが、取材でウイルス対策ソフト会社について調べたら、なんと自分たちでウイルスを作っている。それは大特ダネだと思ったら、本社にカットされた。それで、このままでいいのかと疑問を感じ始めた。そのとき中丸薫さんから電話がかかってきて、彼女は私に「これを見なさい」と、『ボーイングを捜せ』のコピーを渡したんですよ。
欧米人、特にアングロサクソンはいろんなところで洗脳されています。脳の扉が閉じていて、「陰謀」と言われると「説」とくる。それは頭がおかしい人のたわごとだと思う。「ユダヤ陰謀説」とかいう言葉がインターネットで流れていたから、「ああ、またユダヤ人差別か」と、聞くだけで「陰謀説」には拒絶反応でした。だから、とにかくDVDは観る気もしなかった。その後、二、三カ月置いた後、十分だけ観てみたら、「アレ?」と思うわけです。少なくとも調査した方がいい。ひとまずインターネットで検索すると、二〇〇万件。それからずっと議論をリアルタイムで追いかけたんですよ。
きくち それはいつくらい? 〇五年?
フルフォード 〇五年四月くらいかな。
きくち 私も相当遅いけど、もっと遅い(笑)。でも遅れて来た人の方が馬力があるんですよね。
フルフォード DVDではペンタゴンは飛行機じゃないと言っていますが、私は飛行機だと思うんです。理由は、9・11の日に、ネタニヤフ元イスラエル首相がBBCのインタビューに応じていたんですが、ちょうどペンタゴンが見える場所だったんですよ。すると後ろの窓に、飛行機が向かうのが見えた。でも757機ではない。
きくち グローバルホープ。小型飛行機ね。
フルフォード そう。そして一日後、(それを公開していた)サイトを見たら、全部削除。そういう不自然な弾圧がネットで見られた。それでも、〇五年の正月に『週刊ポスト』で書きませんかという話がありました。これは裁判沙汰にもなるだろうから慎重にならないと、と思って調べると、『ポピュラーメカニクス』という雑誌が9・11をでっち上げている。調べてみたら、ほとんどの編集スタッフをクビにしてFEMA(連邦危機管理庁)の長官のいとこをいきなり編集長にしていた。
きくち『ポピュラーメカニクス』は、前はそういう雑誌じゃなかったのに。
フルフォード 彼らのやりたいことは、陰謀説の絶対に間違っている部分のみを攻撃すること。全部にいちいち反論する余裕はないと言いながら、難しい問題は避けていた。するとブログの世界で、陰謀論者の方が、証拠が揃って勝利を収めました。そうして数が増えて、潰しきれなくなっていくのをリアルタイムで見ていました。最初は、ペンタゴンの穴が小さい、エンジンがぶつかったはずの窓は壊れていないし、傷もないということだった。次は七号館。こちらは飛行機の激突がなかったのに潰れた。映像をみると、火薬による爆発があった。また、ペンタゴンに八四個もの監視カメラがあったにもかかわらず、公開しない。
きくち 私はベンジャミンさんが『週刊ポスト』に書いてくれて、「やった!」と思いましたね。日本の大手マスコミでは初めてだったんです。これで少しは日本のテレビも動くだろうと思ったの。でも何もなかった。大阪の朝日放送だけ。
フルフォード そのときはあわてて公安が駆けつけて、テレビ局に圧力をかけた。
きくち やっぱりね。
フルフォード アメリカ政府は国民を殺していると書いた。それは反応が来るんじゃないかと思っていたら、全くの無視。これはおかしいなと思って、外国特派員協会で打診したら、一度は「やりますよ」という返事でした。しかし妨害工作が始まった。
きくち「外国特派員協会としてはサポートしない」と言ったんでしょ。
フルフォード そう。メンバーはOKと言っても、当時のロイターの支局長と特派員協会の会長が独断で、映画委員会でやれと言ってきた。同時に、いきなり、聞いたこともない人たちから、ボクが頭がおかしいとか本当に記者なのかという誹謗を受け、さらにパソコンをハッキングされたんですよ。アメリカ軍の雑誌の人たちからは、クラブから追い出すべきだと言われた。私が反論を書こうとするとと、インターネットの通信欄に載らないんですよ。なぜか途中で消える。最終的に、イタリアの記者の友達に代送を頼みました。一番恐ろしいのは、マスコミが支配されることです。
ホロコーストで六〇〇万人が死んだと言われているけど、毎年一二〇〇万人が餓死しているんですよ。二倍です。今死んでいる人はそっちのけでいいのか。それを止めることができるのに止めないのは罪です。
きくち 五カ月で六〇〇万人、一日四万人、ほとんど子供です。
フルフォード そう。動物の絶滅も、隕石による恐竜の絶滅以来、最大の危機なんですよ。それも本当は止められるんですよ。貧困も、もはや過去の歴史の問題にできる。
きくち やる気になれば今できるのにね。
フルフォード それは日本の責任が、実は大きい。日本のお金がなければ戦争は成り立たないんですよ。
アメリカがあれだけ人間と資源を入れているから、義理でアメリカを潤している。それが米国債です。
きくち 国債は紙とインク以上の価値はないですよね。だって使えないんですよ。売れないし。
■見出し■「ブッシュがあからさまにやったから、人々が動き出した」
フルフォード もうひとつ、ある意味でブッシュは馬鹿なことをした。9・11みたいなことをやらなければ、秘密結社の存在を知られなかったはずなんですよ。私もウソの世界を知ることなんてなかった。
きくち ブッシュがあからさまにやったから、私やベンジャミンさんのように人々が動き出した。
私でさえ気がついた。私のような、普通に子育てしたり、御飯を作ったりの日常を過ごす人は、自分の考えること以上のことは、想像つかない。「いくら利権のためでも、国民を三千人も殺したりするわけないじゃない」って。でも、実際にそういうことができるんだっていうことを知るには、ベンジャミンさんの本(『9・11テロ捏造――日本と世界を騙し続ける独裁国家アメリカ』ベンジャミン・フルフォード著、徳間書店)はすごくいいですね。
今『ルースチェンジ』という映画の日本語版を作っています。これは、アメリカの二一歳と二二歳の三人の男の子たちが作った映画です。若い人たちに一番人気があります。
フルフォード 今、アメリカ人の三割強が、9・11はアメリカの政府がやったと信じているけど、五割はいまだにサダム・フセインがやったと信じている。イラクに行ったアメリカ軍人の九割が、フセインがやったと思っている。それは、テレビしか情報源がないから。そういう人たちに知ってもらうためには、こういう映像が必要なんですよ。
きくち 本を読まないし、読めない人もいっぱいいるから。
フルフォード でも、自由、民主主義、平和とかそういうものを熱心に信じているから、それが裏切られたときの人々の怒りは並大抵じゃない。
きくち アメリカ人というのは、正義感が強いですよね。自分たちの国が偉大な国で、世界を平和にするためにやっていると信じているし、そこにウソはないと思うんですよ。だから、ニセの情報しかないアメリカで、現場にいた兵士たちは、あまりの不正義を見て、常識が狂ってしまう。
フルフォード 自分の頭が知らない悪人にいじられて、インプットされたことに対する怒りは半端じゃない。でも考えると、戦勝者が歴史を書くんですよ。
第二次世界大戦で、日本とドイツが全くのクロ、アメリカがシロならば、こんなに正しい戦争はこれまでなかった。しかしアメリカは、第二次世界大戦が終わってからも八百万人以上を虐殺しているんですよ。ドイツ兵を強制収容所に入れて餓死させた。ソ連と戦ったウクライナ、スロバキアの兵士を貨物列車に詰め込んで、射殺するために送り込んだ。朝鮮半島でも、無差別の空爆で一五〇万人、ベトナムで四〇〇万人、今もイラクでやっているじゃないですか。劣化ウランの放射能で、先月三四〇〇人死んだけど、未来の子供の命まで奪っていく。今でもイラクで子供が生まれると、「女ですか、男ですか」と聞かずに「健常ですか?」と聞く。
きくち 私は母親として、そんな悲しいことはないです。子を産むっていうことは、喜びをもって迎えることでしょ。今は恐怖で迎える。
フルフォード 日本は負けたから、戦争は駄目だということになった。アメリカは勝ったから「戦争はいいね」という反対の教訓を得た。
きくち まさに『戦争中毒』。このタイトルを見たときに、アメリカ人は怒るんですよね。「そうじゃない」って。
フルフォード そういう人たちが、イラン、中国、北朝鮮を大きくでっちあげて、挑発して、敵を作っているんですよね。
きくち それが彼らのやり方なんですよね。そのことに気づかないと。
フルフォード そこで日本はどうすればいいか。私はアメリカとケンカする必要はないと思っているんですよ。
きくち ペンタゴンを平和目的に改変して、非暴力で世界の紛争を解決したり、貧困をなくしたりしましょう、つまりテロリストと戦うと言ったときに、テロを生んでいる貧困と戦いましょうと言っている人たちがいます。その方が戦争するよりも安上がりで効果がありますよ。
フルフォード それを日本が働きかけるだけの力はある。お金を握っている方が社長なんだから。ところが、アメリカに対して「お金をもらってください」なんていう、おかしな構造なんですよ。ただ、うまくやるには、共和党は負けなければならない。弾劾裁判か第三次世界大戦か、微妙な時期なんです。
|